2024/01/03

能登地震で、永井豪先生の記念館が被災した。
大きな火事によるダメージの程は、今は想像もつかない。

私は永井先生のファンではないが、貴重な資料や作品に修復不可能なものが混じっていたなら残念すぎる。

2019年に大きな台風があった。
その日私は関東遠征を計画しており、国立博物館でカムイザウルスの晴れ姿を拝み、10年来見たかった画家の個展に伺う予定だった。
結局羽田⇄新千歳が全て欠航になって、行くこと自体無理だった。

個展は開幕日に駆けつけるつもりで、本当に楽しみにしていた。
しかし関東地方も大水で、展覧会が開かれる予定のギャラリーが被災した。

地下に浸水し電気系統がやられ、地下収蔵倉庫の扉が開かなくなったという。
確実に浸水しているのが分かっているにも拘らず、美術品のレスキューはできない。
歴史的な蔵書や作品には、デリケートなものが多数含まれていた。
今も復旧作業は続き、作品によっては修復不可能とされ廃棄の憂き目に遭っている。

私が見たかった個展の作品は、翌日からの公開に向けて展示室にすべて移されており、一部修復でことなきを得たのだという。
今でも、ギャラリーは再建の目処すら立っていない。
一品も欠けず戻って来たのは奇跡的な事だったんだと思うと、なんだか背筋に冷たいものが走る。

3年後その個展が長野で開かれたので、チョイ行きにくい場所だったが、足を運んだ。
本物を見て、これが失われず本当に良かったと、泣きそうになったのを思い出す。

 

2019年の件は、良かれと思って耐火性の強い収蔵庫を地下に作ったのが、却って仇になってしまった。
輪島の件も、仮に火事を想定していたとしても、まさかここまでとは思わなかっただろう。

作品の収蔵についてはもっと気をつけて行く必要が、本当はあるんだろうけれど、ケースは一様ではなく難しい問題だと思う。

永井先生の作品は一部東京へ、手塚先生の展覧会用に搬出されていたと聞いた。
美術品の命にも、運命ってあるのかなあと思ってしまう。

 

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