金カ夢

恋に落ちた日のこと

行きつけのバーに行くと、いつも一人でチビチビ飲んでいるおじさん。私は付き合ってる彼氏とうまくいってなくて、いつもおじさんに話を聞いてもらってた。というか、もう身の下話までぶっちゃけてワーワー喋ってた。おじさんの「へーそうなの」「大変だねー」…

さよなら美しきひと

地元の総合大学では、いつも誰かしら職員を募集していた。研究助手として採用されたわたしが配属されたのは、ある動植物の関連研究室だった。多分それほど大きくはない部屋の壁は、一面書棚で埋め尽くされていた。動植物研究というからには何かおどろおどろし…

EP.01-02

EP.01  涙ナミダの引退式その日は、突然やってきた。「親父さん、俺、今シーズン終わったら引退すんだ」「・・・・・」「・・・・・は」「・・・ハァ!?」普段あまり取り乱さない私の父が、卵をかき混ぜる菜箸を落として狼狽た。ここは、あるプロ野…